2009年10月16日金曜日

海苔の街を伝えていこう(講座編)

10月11日(日)、「海苔の街を伝えていこう」の講座編を開催しました。

この催しは、東京海洋大学との協働事業の一つで、座学と街歩きの2回シリーズになります。
3名の元海苔生産者の方々に、講師として来ていただきました。

第一部は、大森の風景や海苔の作業のスライドを見ながら、NPO法人海苔のふるさと会の副理事長の中村博さんに解説していただきました。




写真は、中村さんが今でも大切にしているボータです。

背中には、船の名前の「東照丸」の文字が躍っています。

ボータ姿がきまってますね!




本日の講師の須山一雄さんと田中正一さんにも加わっていただき、3人が住んでいらっしゃる森ケ崎の昭和の風景のお話も出てきました。

森ケ崎は鉱泉で賑わい、梅屋敷からの通りには茶屋や料亭が数多く並んでいたこと、夏には海水浴場で賑わっていたこと、などなど。


さて、第二部は、海苔の作業を実演してもらい、参加者にも実際に体験して貰いました。

おっと、ギャラリーがズラリ!

講師の二人は、緊張…することもなく、50年近いブランクを感じさせない慣れた手つきで、作業を見せてくれました。

まず最初は、海で海苔を育てるための必需品、「海苔網」の編み方です。




手だけでなく体を前後に動かしてリズムを取り、流れるような美しい動きです。



さて、次は、海苔簀編み。
小さな男の子が、お母さんと一緒に挑戦してくれました。

これは、女性やお年寄り向きの仕事だったそうです。

「若いころは、オヤジから一日のノルマを課せられるのが嫌でねぇ。早く遊びに行きたいから、一生懸命編んだものだよ。」

田中さんが目を細めて語ってくれました。

この後は、3人の講師の指導で、参加者にも海苔網の編み方を体験して貰いました。

大森の海苔は過去のことではなく、今でもこうして技術や知識を持った方々がたくさん住んでいらっしゃいます。

次回は、実際に大森の街に飛び出て行き、東京海洋大学の学生たちの若い視点で海苔の街をナビゲートしてもらいます。

【次回予定】
12月6日(日) 午後1時から4時
対象/中学生以上
費用/100円(保険代)
定員/先着30名
申込方法/11月11日、午前9時から電話にて受付

(まこ)

2009年10月12日月曜日

海苔簀編み体験  その2

10月4日に催し物「海苔簀編み体験」を実施しました。

9月にも実施しましたが、参加者も指導者も別のメンバーで行いました。







基本的な内容は9月と変わりはなく、参加者全員が海苔簀編みを作りました。







今回の海苔簀編み体験では、簀編みの準備作業の一部を参加者に体験してもらいました。


“ヨシ”の葉っぱ落としの体験や、




“ヨシ”の根元を使っている「端編み」の皮むきを体験したりしました。



まるで経験者かのような手なれた感じ。素晴らしいです!(笑)














体験参加者からは「準備段階の作業を体験できたことで、簀編みの深い部分を学べた」という感想もいただきました。
嬉しい限りです!

先人たちの知恵がたっぷり詰まった「海苔簀編み体験」、大成功です‼



11月からはついに大人気「海苔つけ体験」が始まります。

ぜひぜひ、ご参加ください。

(りょう)

2009年10月7日水曜日

アサクサノリ ~ヒビ建て編~

10月2日の金曜日、ふるさとの浜辺公園にて、ヒビ建ての作業を行いました。

この日は雨が降っていましたが、協力者(元海苔生産者)の方々にいろいろと教わりながら作業をしました。

今年は、昭和初期ごろまで使っていた「竹ヒビ」という技法と、現在の海苔養殖で使われている「網ヒビ」の2種類で行います。




この写真は、「竹ヒビ」を建てている風景です。

「振り棒」という道具を使い、海底に穴をあけ、あけた穴に「竹ヒビ」を差し込みます。










この日は、近隣小学校の生徒が見学に来ました。





振り棒の使い方を教えてもらい、実際に体験したりもしました。

今は行われていない「竹ヒビ」を実際に近くで見れるというのは貴重ですね!












この日はお昼ごろまで作業をしました。





作業の後は、みんなで楽しくお昼ご飯。

冷えた体に温かいお味噌汁が美味しい!





次の作業は「網張り」です。


また元海苔生産者から教わることが出来そう。

楽しみです!


(りょう)