2011年2月12日土曜日

桃の節句:ひな人形の飾りつけ

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季節の飾り「桃の節句」
平成23年2月7日(月)~3月3日(木)
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2月に入って温かくなってきた…と思っていたのもつかのま。
昨日は、公園にも一日中雪が舞い散っていました。

その中で、静かに笑顔をたたえながら、おひな様が子供たちが遊びに来るのを待っています。


このひな人形は、元海苔生産者の方の長女の初節句として親せきから贈られたものだそうです。

時代は昭和33年。

大森の町が海苔の収穫で賑わっていた時期です。

前の年に生まれた長男の端午の節句飾りに合わせて、大工にひな壇を作って貰ったので、おひな様に比べて壇がやや大ぶりです。

当時、人形はセット販売ではなく、内裏雛、三人官女など別々に売られていたので、親せきが別々に人形を買い求めて贈っていました。そのため、それぞれの人形の大きさが揃わないこともあったそうです。




2月7日(月)、久しぶりにおひな様の箱が開けられ、サポーター「はまどの会」の方々のお手伝いで、当時と同じようにお人形が並びました。

2月、3月は海苔生産のまっさかり。忙しさで休む暇もなかったと聞いていますが、節句の祝いはどうしていたのでしょうか。
かつては、季節の行事や成長の節目の祝いなどは、毎年かならず行うべきものでした。親が子に伝え、子がさらにその子供に伝え、毎年、季節ごとに繰り返されることをごく自然のこととして受け入れ、暮らしていたということです。


おひな様の顔を見ていると、海苔漁師の方々の威勢のいい声や、幼い娘を祝う優しい声が時代を超えて聞こえてくるような気がします。
このひな人形は3月3日まで飾っていますので、ぜひ、ご覧になってください。


窓口には、ちりめんのかわいいおひなさまもお迎えしています。


また、期間中、子供向けのイベントを開催します。
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季節飾りと工作遊びシリーズ「貝のおひなさまづくり」
日時 平成23年2月20日(日)  午後1時30分から3時30分まで
参加費 無料参加方法 申込みは不要です。当日、直接会場へお越しください。
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アサリの貝殻を使って、手のひらサイズのかわいらしいおひな様をつくります。
小さいお子様は、親子でご参加ください。

(まこ)