2011年10月4日火曜日

海苔干し場の建て直し

10月に入りました!!

今朝、ふるさと館では海苔のシーズンに入る前の大事な仕事をしました。

それは「海苔干し場の製作」です。

開館以来、使ってきた「海苔干し場」の1台が

先日の台風などで傷んだのでみんなので建て直しました。

ご覧ください。






掘る“りょうくん”






叩く“りょうくん”













切る“りょうくん”











締める“りょうくん”


完成!!


元海苔生産者が使用していた道具「鉄筋締め」&「ねじりん棒」を操り、

太い針金も、またたく間に締め上げ、完成です。

是非、当館職員が元海苔生産者からご指導頂きました海苔干し場をご見学ください。



(高橋)

2011年9月6日火曜日

アサクサノリ生育観察事業   竹ヒビ揚げ作業・ヒビごさえ作業


写真に写っているほとんどのゴミは多摩川から海老取川を経由して、ふるさとの浜辺公園にたどり着いたおみやげです。
台風12号の影響はわたしたちの住む大田区にも爪痕を残していきました。




竹ヒビ引き揚げ作業について

先月11日に実施したアク抜き作業が終えるため、竹ヒビの引き揚げ作業をおこないました。
この竹ヒビの材料となる竹の枝に付着した通称ヌタと呼ばれるヘドロを海水で洗い落としている作業の様子です。




ヒビごさえ作業について

アゴと呼ばれる竹ヒビが海底から抜けなくなるようにするための作戦会議の一コマ。

「うちでは荒縄で縛るだけだった」

「いや、うちでは竹の枝を短く切ってそれをアゴに使っていた」などなど。

その家々によってやり方は千差万別。

今回のアゴ取付作業はシンプルに荒縄を針金で固定する方法に決定!!




既に海苔漁業の終焉から半世紀が経とうとしている今日。

元海苔生産者の方々の仕事振りに大変感銘を受ける瞬間があります。

それは黙々と仕事に向かうその姿です。





さらに仕事が進むにつれて、元海苔生産者同士で往時をふりかえる。

そのような元海苔生産者の方々の姿を見ていると微笑ましくも往時のご苦労が偲ばれる。




作業終了後、竹ヒビにはシートを掛けて、次回、ヒビ建て作業&支柱建て作業まで保管しています。


アサクサノリ生育観察事業から学ぶことがたくさんあることに改めて気づき、日々、驚かされている毎日です。



(高橋)

2011年8月25日木曜日

みて見て!!

「ふるさと館」で夕立が降りました。


そのあと、ふっと、東の空を見上げる・・・


「にじ」に出逢えました!!





大田区の空にも「にじ」をみることができ、とても感動です。


館内のこどもたちといっしょいに「にじ」を指さしていました。







(たかはし)

2011年8月12日金曜日

アサクサノリ生育観察事業  アク抜き作業・せっころ落とし

今年は「アク抜き作業」と「せっころ落とし」の2グループに分かれて猛暑の中での作業となりました。

屋外の作業では十分な休憩と水分補給を心がけ実施しました。
「アク抜き作業」と「せっころ落とし」は夏場の海苔漁師さんの仕事でした。その作業を実際に元海苔漁師の方々と一緒に体験させていただきました。

1、アク抜き作業

竹には油分が含まれているため、そのまま竹ヒビとして使うと海苔がつきにくいので、
竹を束ねて1ヶ月程度、海中に沈め油分を抜きます。
この作業を「竹のアク抜き作業」といいます。

この写真では潮が引いている状態ですが、これから30分もすると写真の竹ヒビは海水に浸かり、最大満潮時になると歩いて近づくことができなくなります。


作業は潮の時間帯を読みながら迅速かつ的確に行われます。往時を彷彿させる作業の手際の良さに目を見張るものがありました。



完成!! 結果、元海苔生産者の方々のご指導のもと、完成させることができました。

今回、使用させていただきました竹は、今年初めに近隣の中学校のご協力の元、刈り取らせていただいた竹です。中学校のみなさん、ご協力ありがとうございます。


2、せっころ落とし

昨年、使用していた竹ヒビには数多くの「せっころ」(フジツボ)が付着し、竹ヒビを建てるときに手を切ったり、海苔の付く場所が「せっころ」(フジツボ)に覆われてしまうので、あらかじめ「せっころ」(フジツボ)を取り除く作業を行います。その作業が「せっころ落とし」です。

今年4月にヒビ抜きをした竹ヒビに付着している「せっころ」(フジツボ類)を移植ゴテや元海苔生産者の方よりご寄贈頂きました「せっころ落とし」の専用道具を使い、元海苔生産者の方々は慣れた手つきでみるみるうちに「せっころ」(フジツボ類)を落としていきます。



元海苔生産の方からご指導を受ける当館のボランティアスタッフ「はまどの会」のメンバー。

早速、ご指導を受けた成果を発揮させる当館のボランティアスタッフ「はまどの会」のメンバー。


元海苔生産者の方の仕事には見とれてしまいます。理由は作業の手捌きと段取りの良さです。



竹ヒビを4か月近くも屋外で保管してあったので、指で触るだけでポロポロと落ちてしまいますが、手を切ることもあるので移植ゴテを使い「せっころ」(フジツボ類)を落とします。

他にも移植ゴテなどを使わずに竹ヒビを持ち上げ、更に大きく振りかぶって地面に叩きつけ、見る見るうちに「せっころ」(フジツボ類)が落ちますが、あまりにも強く、この作業を行うと竹ヒビの枝が折れてしまうため、海苔の付く枝までも折ってしまいます。そのため、ある程度のところで止めて、残りは移植ゴテや「せっころ落とし」の専用道具での手作業となります。


「アク抜き作業」ならびに「せっころ落とし」の両作業は同時進行で実施したため、約1時間程度で作業は終了しました。

作業終了後、「ふるさと館」に戻り、 早めの昼食を摂り、次回の作業日程について確認をしました。



<次回の作業予定>

9月2日(金) 竹ヒビ「引き揚げ作業」とヒビごさえ作業


10月26日(水) ヒビ建て&支柱建て作業




(髙橋)

2011年8月4日木曜日

発見!!



















今朝、通勤中のヒトコマ。。。


ふと視線を歩道に向けると

なんだか昔懐かしい看板が目に飛び込んできました。

そこには「ふるさと館」のことが書かれていました。


多くの地域の方々に支えられている「ふるさと館」だということを

改めて実感しました。

『感謝』の気持ちでいっぱいです。


ぜひ「ふるさと館」に来られる際に

この看板をさがしてみてはいかがでしょうか?


<memo>
大森海苔のふるさと館
大森・糀谷の海辺は、全国へ海苔産業を伝えた「海苔のふるさと」である。
昭和37年、埋め立てに伴い歴史を閉じた海苔作りの産業文化を伝える為、
平成20年4月「大森海苔のふるさと館」がオープンした。
国指定文化財の海苔生産用具を展示し、海苔作りの体験企画などが楽しめる。


(高橋)

2011年7月23日土曜日

のり検定(けんてい) はじまるよ!!

ことしの夏も、はじまります「のり検定」!!


海苔(のり)のことを楽(たの)しく学(まな)んで検定(けんてい)にチャレンジしよう!!


検定(けんてい)をクリアしたら、きみも海苔(のり)博士(はかせ)だ!?







答(こた)えはふるさと館(かん)の中(なか)にあって


展示(てんじ)を見(み)れば、答(こた)えられるようになってるよ。


ぜひ、チャレンジしよう!!



【実施期間】 7月23日(土)~8月31日(水)(予定)



(高橋)

2011年7月15日金曜日

企画展  大田の船模型展 -海苔船の誕生-

この度、企画展『大田の船模型展 -海苔船の誕生-』で紹介致します船模型は「大田区立郷土博物館」の収蔵品と「大森海苔のふるさと館」の常設展示ならびに収蔵品、合わせて7点を展示することになりました。



 今回の企画展では、往時、船大工や海苔漁業に従事されていた方々が丹精込めて作られた船模型の一部と、前回のニュース21号でもご紹介致しました小島延喜氏よりご寄贈頂いた「船模型・荷足船」も展示致します。そして「海苔船」の成り立ちや時代背景なども写真やパネルなどにまとめ、さらに船模型展示を通じて、少しでも多くの方々にわかりやすく「海苔船」の歴史について知っていただける貴重な機会をつくらせていただきました。是非、この夏休みの機会にも多くの方々にご来館いただき、往時の海苔漁業について少しでも考えていただけるきっかになればと思います

入館無料

【開催期間】平成23年6月21日(火)~10月16日(日)

開館時間】午前9時から午後5時まで(6月から8月は午後7時まで)


高橋)