2010年8月11日水曜日

夏休みの教員研修

残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏は例年にない猛暑ですが、皆様、夏バテや熱中症に注意して楽しい夏休みをお過ごしでしょうか。

小学生の頃、「学校の先生は、夏休みの宿題もなくて毎日がお休みでいいなあ。」と思っていましたよね。もちろん、そんなことはありません。
小学校の先生たちは、夏休みでも出勤して仕事をしたり、指導に活かすために研修会に参加したり、忙しい毎日を過ごしているようです。

夏休みに入ったばかりの2日間、当館でも教員研修を行いました。

1日目 7月29日(木)ペーパークラフト「ベカブネづくり」
この日は、午前中に小学校の先生がペーパークラフト作りを習い、午後は先生がイベントの参加者に指導をしてくださいました。

先生たちが、難しい所の作り方をていねいに教えてくれます。
このペーパークラフトは、実物を作る時と同じような作り方をするので難しい所も多いのですが、皆で一緒に作り進めるので、無事に全員完成しました。

2日目 海苔つけ体験
さて、2日目は教員の方だけで海苔つけ体験をして、海苔についての学習を行いました。
指導はいつもの元海苔生産者の方々ですが、いつもの体験とは様子が違います。

教員の手元を見る、指導者の目がキラリと光った!
「ほら、よく見てみろ。ここが厚くて、ここが薄い。こんなんじゃあ、おかめになっちまうぞ!」
き、厳しい!子どもたちへ正しい知識を伝えられるよう、指導にも熱が入ります。


「昔は、一日1000枚以上も海苔をつけたものだ。海苔を海苔簀につけたら、台を揺さぶる。腰を使ってこうやってやるんだよ。」
昔ながらのヨシの海苔簀を使って、指導者の実演。すばらしい手さばきです。


朝は雨模様でしたが、海苔つけが終わったころには雨が上がり、教員も一緒に乾し枠を海苔乾し場に運びました。


やったー!完成。
参加された教員、指導者の方々、郷土博物館の学芸員、サポーター「はまどの会」の方、奉仕体験の美原高校生、海苔の取材の方、当館のスタッフ、皆で記念撮影です。


午後は、海苔作りの映像を見たり、展示説明を聞いたりして学習を行いました。
大森の海苔作りは、大田区では郷土学習に含まれていますので、教員の方々は一日とても熱心に参加してくださいました。
冬になると、この先生たちに連れられたおおたっ子たちが、海苔つけにやってくることでしょう。

(まこ)

2010年8月6日金曜日

夏の太陽とヨシ刈り作業

7月22日(木)、梅雨明けの太陽が照りつける中、海苔簀編み体験の材料のヨシ刈りに行ってきました。
冬に古いヨシを刈り取っておいたおかげで、今年はいいヨシが育ってるようです。

昔は7月13日のお盆過ぎに刈りとったそうです。現在は、20日過ぎが適しているとのこと。
気候の違いがこんなところにも表れています。

今年は「はまどの会」の方々も初参加です。協力者の方々から、いいヨシの選び方、刈りとり方、刈り取ったヨシの裁断の仕方などを教えてもらいながら作業をしました。

はまどの会の参加者は、全員60代以上の女性の方々。男たちの作業にも関わらず、みなさん熱心に指導を受けて作業しています。女は強し!ですね。

これが海苔ヤの手ぬぐいの巻き方です。夏は暑い日差しを避けるため、冬は冷たい風から身を守るため。


刈り取ったヨシは穂先を揃えて葉を落とし、更に長さを切り揃えて持ち帰ります。

みんなで作業をした後は、みんなでお昼ごはん。
野外で皆で食べるメシは、うまいなあ。
特別のご馳走がなくても、ご飯と漬物と味噌汁があれば至福の時です。

これが皆で刈り取って来たヨシの束です。
これを毎日外で乾かします。今年は晴続きなので、天気の心配がなくて順調に乾きそうです。


(まこ)