10月11日(日)、「海苔の街を伝えていこう」の講座編を開催しました。
この催しは、東京海洋大学との協働事業の一つで、座学と街歩きの2回シリーズになります。
3名の元海苔生産者の方々に、講師として来ていただきました。
第一部は、大森の風景や海苔の作業のスライドを見ながら、NPO法人海苔のふるさと会の副理事長の中村博さんに解説していただきました。
写真は、中村さんが今でも大切にしているボータです。
背中には、船の名前の「東照丸」の文字が躍っています。
ボータ姿がきまってますね!
本日の講師の須山一雄さんと田中正一さんにも加わっていただき、3人が住んでいらっしゃる森ケ崎の昭和の風景のお話も出てきました。
森ケ崎は鉱泉で賑わい、梅屋敷からの通りには茶屋や料亭が数多く並んでいたこと、夏には海水浴場で賑わっていたこと、などなど。
さて、第二部は、海苔の作業を実演してもらい、参加者にも実際に体験して貰いました。
おっと、ギャラリーがズラリ!
講師の二人は、緊張…することもなく、50年近いブランクを感じさせない慣れた手つきで、作業を見せてくれました。
まず最初は、海で海苔を育てるための必需品、「海苔網」の編み方です。
手だけでなく体を前後に動かしてリズムを取り、流れるような美しい動きです。
さて、次は、海苔簀編み。
小さな男の子が、お母さんと一緒に挑戦してくれました。
これは、女性やお年寄り向きの仕事だったそうです。
「若いころは、オヤジから一日のノルマを課せられるのが嫌でねぇ。早く遊びに行きたいから、一生懸命編んだものだよ。」
田中さんが目を細めて語ってくれました。
この後は、3人の講師の指導で、参加者にも海苔網の編み方を体験して貰いました。
大森の海苔は過去のことではなく、今でもこうして技術や知識を持った方々がたくさん住んでいらっしゃいます。
次回は、実際に大森の街に飛び出て行き、東京海洋大学の学生たちの若い視点で海苔の街をナビゲートしてもらいます。
【次回予定】
12月6日(日) 午後1時から4時
対象/中学生以上
費用/100円(保険代)
定員/先着30名
申込方法/11月11日、午前9時から電話にて受付
(まこ)
2009年10月16日金曜日
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