お彼岸やお盆、節句、お祝いのときに作ったんだ。」
彼岸の中日の昨日、いつも海苔の作業を教えてくれるおじさんが、包み紙を手に遊びに来てくださいました。
酢が控えめの優しい味わいです。
五目の具は、緑色に染めた干ぴょう、タケノコ、ハス、シイタケ、ニンジンでした。
もう一つの包み紙の中には、頭を垂れた稲穂です。
ご自宅のプランターで育てたそうです。
早速、窓口の横に飾らせていただくと、一気に秋の香りが漂ってきました。
海苔のおじさんたちは、雑談のように私たちにさまざまなお話を聞かせてくれます。
その会話の中には、常に季節の移ろいとともにあった仕事や生活が生き生きと詰まっています。
お盆が過ぎたら、ヨシ刈りに行く。
ヒガンバナが咲いたら、ヒビを立てる。
節句や彼岸になったら、五目を作る。
本門寺のお会式が過ぎたら、菜っ葉(小松菜)を植える。
そして、時にはお話だけでなく、こうしてものを携えて来てくださったり、手を取って作り方を教えてくださったりするのです。
地元の偉大な先生たちです。
(まこ)
0 件のコメント:
コメントを投稿